奈良県御所市、葛城山の麓にある手造り蔵「千代酒造」さんの限定流通商品です。
軟水で仕込むこの蔵のお酒は柔らかな長い余韻が続きます。
櫛羅生酛の二年目となるお酒をスタートします。
櫛羅のお酒は現社長杜氏の堺さんが蔵にきて最初に取り組んだお酒です。それ以前に山梨県でワイン造りに携わった経験から、蔵のすぐ側の田圃で山田錦の栽培に取り組みました。それが今から30年近く前に始まった櫛羅の出発点です。
純米吟醸と純米酒があり、どちらも速醸酛にて協会9号酵母を添加して醸されています。昨年からは純米には60%だけでなく80%が加わり、更に精米歩合45%の純米大吟醸にも取り組み始めていました。
櫛羅のお酒のことをもっと身近に感じたいと思い、田んぼ体験に訪問をし出したのがおよそ10数年前、水の入った田圃に入り田植えをし、夏には草を取り、秋には自らの手で鎌を使い収穫をすることを通じて、自然の恵みの豊かさと厳しさを体感しています。
精米歩合は昨年と同じの60%にて、生酛造りを今季は協会6号酵母に変更をしています(昨年は協会7号酵母)。
主な数値は以下になります。
アルコール度数16.2%
日本酒度+6
酸度2.3/アミノ酸度0.6
澄んだクリアな味わいにはほんのりライチや若い苺のニュアンスがあり、シャープで伸びやかな酸が後味に長く続き、ドライな余韻はオンリーワンのスタイルを確立し始めています。
この春はうすにごり生原酒からスタートして、秋には無濾過生原酒と火入れを順次リリースします。