岡山県真庭市にある御前酒蔵元辻本店です。
名杜氏原田巧氏の後を継ぎ、蔵元の長女、辻麻衣子が醸します。
菩提もととは奈良県正暦寺に伝わる天然の乳酸を利用する仕込みです。
ほのかに乳酸系の香り、そして個性的な酸をまとったお酒になりますが、ここ辻本店の菩提元はすっきりとしたオーソドックスな仕上がりです。
満を持してのまめ農園雄町の一升瓶がリリースです。
昨年に、ながれぐもの名前で先行発売をされていました。
そちらはアルコール度数13%での詰口でしたが、今回は15%になります。
原料米栽培者のまめ農園さんでは、農薬や化学肥料の使用を極力に抑え、株間を広く取る植え付けで健全な稲を育てています。
このお酒は数年前に終売となった「炭屋彌兵衞」の後継とも言える味わいを目指します。
糖化と発酵のバランスを整え健全なもろみを育てることで充実した味わいであっても余韻の綺麗なお酒を目指しています。
二夏を貯蔵した後のリリースとなり、目黒さんのお米らしい充実した旨味に枯れたニュアンスと合わさり、穏やかで優しい飲み口に仕上がっています。