2020年度のリリースをされたsagaは先達の長崎杜氏と坂本杜氏の技術を継承していく決意として生まれリリースをされました。
二年後には伝承編としてその技を見える形へと意図しました。
蔵人の上山さん担当のSAGAが入荷です。
こちらには「継承と変奏」という主題が掲げられています。
昨年までは山廃だったのが今期は生酛を乳酸と酵母添加で醸しています。
アタックからの味わいのリリース感が秀逸です。
凪いだ湖面に落ちた雫がゆっくりと波紋を広げるように、綺麗な甘みが口中を覆っていきます。
ミッドパレットで瑞々しい甘やかさのピークを迎えた後にはやや鋭利な酸が舌の上に残り始めます。
余韻は長く柑橘を思わせる味わいが続きます。
小島杜氏の水酛を思わせる揺らぎがあって、それでいて深く刺さる味わいの芯があり、副題となっている「継承と変奏」の意味を思い起こさせます。