愛媛県にある焼酎蔵です。
玄界灘を挟んで九州が近いこともあり、以前から愛媛県では焼酎がしばしば造られていました。
日本酒蔵が、清酒を醸すことのできない春から夏にかけて行っている所が多いのですが、ここ媛囃子では焼酎のみを造る正真正銘の本格焼酎蔵です。もともと全国一の栗の生産量を誇る愛媛県はくり焼酎が本場であり、この蔵でも一番有名なのは栗から造る焼酎ですが、この宝泉坊ははだか麦から造られた麦焼酎です。
はだか麦もまた、愛媛県の全国に誇る特産品で、甘みがしっかりと出るため主に味噌に使われることが多いようです。
そして、この愛媛県産のはだか麦を60％まで精麦し、常圧蒸留で仕上げたのがこの焼酎ですが、香りを嗅いでびっくり、強烈な麦焦がしの香りです。
口に含んでも旨味がたっぷりで、湯割にしても腰のしっかりとした味わいです。驚きのある、ぜひ飲んでいただきたい一品です。
旨味成分が凝固して綿のようなものが浮遊することがありますが、品質上問題はありません。品温が上がると溶解します。
