静岡県藤枝市にある手造り蔵です。静岡流の軽快な飲み口の中にも、余韻のある深い味わいです。
天保13年は杉井酒造さんが独立開業した年にあたり、その年号を冠したこのお酒には杉井社長の様々な考えが込められています。
掛米に使用したお米の精米歩合の78%という値は、飯米用の精米機での精米歩合の限界になり、酒造米用の精米機でこの数字に精米するよりも幾らかコストが安く付くそうです。
仕込にあたっては山廃酒母を用いて協会7号を使って醸します。活性炭は使用せず、瓶詰後に丁寧な瓶火入して貯蔵されています。
酸の高い濃醇な仕上がりですが、以外に飲み口は爽やかな仕上がりとなっています。お燗でも美味しいですが、冷やして飲むと酸にメリハリがついて、夏場の冷酒としても美味しくいただけます。