雄町三部作は「菩提酛オマージュ編」として三種類のいつもと違う菩提酛の仕込となっています。
七月頒布分は生米を用いてそやし水を作る正暦寺の本来のスタイルで醸しています。
菩提もとは生もと系酒毋の一種で、もと立ての時に天然の乳酸を取り込む仕込方法です。
古来より奈良にある菩提山正暦寺で行われていた方法で、江戸時代に記された童蒙酒造記にその記載が見られます。
前杜氏の原田さんが始めた菩提酛を現在は蔵の中心コンセプトに据えて取り組みます。
辻さんの菩提酛は当時に安全性が不安視されていたものを原田さんオリジナルのスタイルで進化をさせたものです。
菩提酛由来の酸味が乳酸系飲料の爽やかさを添え、甘めに仕上げらた味わいながらさっぱりとした飲み口になっています。