岡山県真庭市にある御前酒蔵元辻本店です。
地元岡山県赤磐産の雄町米を使い、辻麻衣子が醸します。
菩提もとは生もと系酒毋の一種で、もと立ての時に天然の乳酸を取り込む仕込方法です。
古来より奈良にある菩提山正暦寺で行われていた方法で、江戸時代に記された童蒙酒造記にその記載が見られます。
前杜氏の原田さんが始めた菩提酛を現在は蔵の中心コンセプトに据えて取り組みます。
辻さんの菩提酛は当時に安全性が不安視されていたものを原田さんオリジナルのスタイルで進化をさせたものです。
雄町米を用いて醸したお酒は生のままうすにごりの詰め口で製品化をされています。
菩提酛由来の酸味が乳酸系飲料の爽やかさを添え、甘めに仕上げらた味わいながらさっぱりとした飲み口になっています。
おりによるスムースさも新酒の渋みを和らげますね。
昨年からアルコール度数を少し下げて16%での詰口となっています。